アメリカとは、テキサスとは。最新ファミリーコメディの良作「ヤング・シェルドン」

モノ

U-NEXTやNETFLIXで見られるアメリカドラマの「ヤング・シェルドン」が面白いです。

アメリカの人気コメディドラマ「ビッグバン・セオリー」のスピンオフドラマです。ビッグバン・セオリーに登場する名物キャラクター・シェルドンの幼少時代を描いた作品です。

「ヤング・シェルドン」ってどんなドラマ?ざっくりあらすじと雰囲気

舞台は1980年代後半のアメリカ南部・テキサス。天才少年シェルドンは9歳にして兄と同じ高校へ飛び級で入学を果たします。

家族は高校生の兄とシェルドンの双子の妹、熱心なキリスト教徒の母、フットボールコーチの父とワイルドでイケてるおばあちゃん(ミーモ)。そんな普通(?)の家族のコメディ&ハートフルストーリー。

ファミリーものだから「ビッグバン・セオリー」よりユーモアは毒が少なめ・ほのぼの系。シェルドンの失礼ジョークもかわいい子役の子が言っているからか、全体の雰囲気からか、本家に比べて大分許せる感。

ファミリードラマ&コメディとして、かなりの良作

毎話テーマとオチがしっかりあって楽しい。なんというか、ファミリーコメディとしての脚本の質やドラマの完成度がとても高いです。

うちの60代の母に勧めても「面白くって、なんか見ちゃう」と言って6シーズン目まで夢中で見ていたので、おそらく幅広い年代の方が楽しめるドラマです。

キャストたちはみんなキャラにハマってイキイキしています。

テキサス舞台なのが、いい味を出していて面白い

アメリカ事情にあまり詳しくない私でも知っているのがドラマの舞台・テキサスは、いわゆるアメリカ南部の保守系地区。ここ最近の情勢では、なにかと話題の地域でもあります。

テキサスはアメフトと牛肉とキリスト教、そしてアメリカ的男らしさをこよなく愛する土地。「へぇー、テキサスってそういう文化なんだ」という新たな学びも、ドラマを通してたくさんあります。

そんなテキサスにまっっったく馴染めない高IQの物理学大好き・超天才少年のシェルドンが苦労する・・・というのが一応ベースのストーリーラインのはず。実際ドラマを見てみるとシェルドンのキャラが強烈なのであまり苦労はしておらず、むしろ周りの人の方が苦労するエピソードもたくさんあります。

キャラ立ちしまくる家族

そして先に紹介したシェルドンの家族は、おそらくそのようにキャラクターメイクしているのでしょうが、それぞれテキサスらしさ爆発の面々。

やっぱり一番目につくのが、強烈クリスチャンなお母さん・メアリー。ちなみに福音派(バプテスト)らしい。シェルドンとは超仲良しで、シェルドンは

「神さまは信じてないけど、ママのことは信じてる(から教会に行く)」

と言うぐらい。ビッグバン・セオリーではマザコンジョークもお馴染みです。

メアリーはそんな本家ドラマ「ビッグバン・セオリー」にも複数回登場します。メアリー登場回は毎回神がかって面白いです。

世の不正義と家族のだらしなさに対して、常に怒りのエネルギーでメラメラ燃えている感じ。私はこういう、アメリカのパッション的なエネルギー溢れ出まくる女性キャラクターが結構好きです。実際そばにいたら大変だろうけれども。フィクションのキャラクターとしてはとても良いです。

ビッグバン・セオリーでも制作陣は宗教ジョークが好きなのか、結構登場します。個人的意見ですが、「ヤング・シェルドン」では特にジョークがギリギリ失礼になりきらず、「宗教」というものに対して敬意があるような気がします。なので安心して笑えるというか・・・。宗教にまつわる、真面目に考えさせられるようなエピソードもあります。

そして、小生意気っぷりがとにかくかわいいシェルドンの二卵性の双子・ミッシー。気が強く、肝が据わっています。いざという時は懐の深い優しさを見せてくれるところが、なんというか、アメリカ南部の女の子っぽさのような気がする。

兄・ジョージ―はシーズン6まで見てみると、シーズン1からの成長ぶりに驚かされます。責任感ある大人へちゃんと成長していっている・・・!ジョージ―のテキサスらしさは「タイヤ(車)に関する才能」と「ビジネス&営業の才能」かな?

そしてワイルド&美おばあちゃんのミーモ。私的こんなおばあちゃんになりたいランキング暫定1位の方。テキサスのワイルド&フリーダム的生き方を突き詰めるとこうなる!!!的キャラクターなんだと思います。

ポーカーとギャンブル好き。孫のことは溺愛、孫に対しては結構甘い。娘・メアリーにも甘いし、家族愛強めなところもポイント。シェルドンとRPGゲームにガチハマりするエピソードにほっこりします。

そしてアメフトコーチのお父さん。体が大きくて、肉とビールがこよなく好きで、と私のイメージする「ザ・アメリカ一般家庭の父」的な人です。
時々挟まれる、普段は自分と全く似てなくて分かり合えない天才息子・シェルドンと通じ合うシーンで毎回うるっと感動させられます。

ちょっとネタバレ(注意)

お父さんがどうなってしまうのか、今後の展開もビッグバン・セオリーを見ているなら分かるので、尚更ぐっと来ます。

シェルドンはいつもギリギリピンチの時だったり、人生の分岐点みたいなところで、日ごろは仲がいいとはいえない父親に背中を押されてるんだよね。

家族みんなキャラが立ってます。

キャストは誰?シーズン7の配信はいつ?

ちなみに各キャラのキャストはこんな感じです。

  • シェルドン・クーパー … イアン・アーミテージ
     
  • バァバ(ミーモ) … アニー・ポッツ
     
  • ミッシー・クーパー … レーガン・リヴォード
     
  • ジョージ・“ジョージー”・クーパー (兄)… モンタナ・ジョーダン
     
  • メアリー・クーパー … ゾーイ・ペリー
     
  • ジョージ・クーパー・Sr (父)… ランス・バーバー

小ネタ:父役のランス・バーバーは「ビッグバン・セオリー」のシーズン5第11話に、全く違う役で登場しています。

アメリカではシーズン7まで放送済み。シーズン7でドラマは正式に終了しています。

2025年1月現在、日本のサブスクではU-NEXTでシーズン6まで、NETFLIXではシーズン5まで見られます。

日本のサブスクでシーズン7が配信される予定は現在のところ未定です。これまでのアメリカでの放送と日本での配信ペースからすると、おそらく2025年中には配信開始になるのではないでしょうか。

サブスクで見られる明るくて面白い海外ドラマがないかな?とお探しの方、幅広い世代の方にぜひ、おすすめです!

タイトルとURLをコピーしました